京都府 京都市
京都市の無料耐震診断士派遣を解説
耐震・防災確認済み
佐藤
京都市の古い木造住宅に住んでいるんですが、耐震診断を無料で受けられる制度があると聞きました。これは補助金なんですか?
田中
現金が後から振り込まれる補助金というより、京都市が登録する耐震診断士を派遣して、住宅の安全性を調べてもらえる支援制度です。制度名は「木造住宅及び京町家の耐震診断士派遣事業」です。京都市内の木造住宅や京町家を対象に、耐震診断士が現地を確認し、診断結果や耐震改修に向けた助言を受けられます。
佐藤
つまり、工事費が安くなる制度ではなく、まず家の状態を見てもらう入口なんですね。
田中
その理解で大丈夫です。木造住宅の場合は、診断結果に加えて補強計画案や工事費の概算見積りも渡されると案内されています。耐震改修をするかどうか迷っている段階でも、最初に使いやすい制度です。
この制度の位置づけ
- 京都市内の木造住宅・京町家の耐震診断士派遣制度です。
- 木造住宅・京町家の耐震診断士派遣は無料です。
- 京町家の基本計画作成は自己負担2万円です。
- 耐震改修工事そのものの補助は、別制度の「まちの匠・ぷらす」とあわせて確認します。
対象になる人
佐藤
誰でも申し込めるんですか?借家に住んでいる人でも使えるのか気になります。
田中
京都市の案内では、対象者は建築物の所有者または居住者です。居住予定の人も含まれます。ただし、住宅の関係者全員の同意が必要です。所有者、居住者、共有者などの同意が取れないと、申込み後でも利用できない場合があります。
佐藤
借りて住んでいる人が勝手に申し込む、という使い方は難しそうですね。
田中
そうです。借家や長屋、共有名義の住宅では、関係者の同意を先に確認したほうがいいです。非居住の所有者向け、長屋・共同住宅居住者向け、借家居住者向けの同意書様式も用意されています。
先に確認したいこと
所有者、居住者、共有者など、住宅の関係者全員の同意が必要です。長屋の場合は、原則としてすべての住戸を調査するため、日程調整も早めに進めます。
対象になる建物
佐藤
対象になる建物の条件を教えてください。古い家なら全部対象ですか?
田中
対象は京都市内にある木造住宅または京町家です。一戸建て住宅と長屋が対象に含まれます。併用住宅でも、居住部分の床面積が延べ面積の2分の1以上なら対象に含まれると案内されています。
佐藤
木造住宅と京町家で条件は違いますか?
田中
違います。木造住宅は、1981年5月31日以前に着工されたものが対象です。さらに、3階建て以下で、在来工法または枠組壁工法で建てられたものという条件があります。京町家は、1950年11月22日以前に着工され、2階建て以下かつ伝統構法で建てられたものが対象です。
| 区分 | 主な条件 |
|---|---|
| 木造住宅 | 1981年5月31日以前に着工、3階建て以下、在来工法または枠組壁工法 |
| 京町家 | 1950年11月22日以前に着工、2階建て以下、伝統構法 |
| 共通 | 京都市内、一戸建て住宅または長屋、居住部分が延べ面積の2分の1以上の併用住宅を含む |
佐藤
1981年5月31日以前というのは、いわゆる旧耐震の目安ですね。
田中
はい。耐震制度ではよく出てくる基準日です。ただし、ここでは「着工日」が条件になっているので、築年数だけで判断せず、建築確認や登記事項、固定資産関係の資料などで確認したほうが安全です。
申込期間
佐藤
いつまで申し込めますか?
田中
京都市の2026年度案内では、申込期間は2026年4月13日から2026年12月25日までです。ただし、申請期間内でも予算がなくなり次第、受付終了になります。
佐藤
12月25日までなら、年末に考えればいいですか?
田中
後回しにしないほうがいいです。耐震診断は申込み、日程調整、現地調査、結果説明という流れになります。調査希望日は申込日から3週間後以降を記入する必要があり、診断結果は調査から約2か月後に対面で渡されます。改修まで考えるなら、早めに診断を受けたほうが次の判断がしやすくなります。
期限の見方
2026年度の申込期間は2026年4月13日から2026年12月25日までです。ただし、予算がなくなれば期間内でも受付終了になります。最新状況は必ず京都市の公式ページまたは京安心すまいセンターで確認してください。
申込方法
佐藤
申込みは市役所に行く必要がありますか?
田中
方法は2つあります。1つ目はインターネット申込みです。京都市の公式ページから申込フォームへ進み、必要事項を入力します。2つ目は、申込書を郵送、FAX、または持参する方法です。申込書は京安心すまいセンターや各区役所・支所で配架されているチラシの裏面にあります。
佐藤
窓口はどこですか?
田中
申込先は京安心すまいセンターです。所在地は京都市下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83番地の1、「ひと・まち交流館 京都」地下1階です。電話番号は075-744-1631、FAXは075-744-1637です。開館・受付時間は午前9時30分から午後5時までで、水曜日、祝日、第3火曜日、年末年始は休館です。
- 自宅が木造住宅か京町家か確認する
- 着工時期、階数、構法を確認する
- 所有者・居住者・共有者など関係者の同意を確認する
- インターネット申込み、または申込書の郵送・FAX・持参で申し込む
- 耐震診断士との日程調整後、現地調査を受ける
- 調査から約2か月後に診断結果の説明を受ける
現地調査と結果説明
佐藤
申し込んだ後は、どんな流れになりますか?
田中
申込時に調査希望日時を第1希望から第3希望まで書きます。耐震診断士と日程調整した後、文書で申込者に連絡があります。現地調査では、申込者などの立ち会いが必要です。京都市の案内では、半日から1日程度の立ち会いが必要とされています。
佐藤
調査は壁を壊して中を見るんですか?
田中
この事業の耐震診断は、目で見える範囲の調査と、それを補う聞き取り調査によるものです。調査範囲は居住者が同意する範囲に限られます。診断に必要な調査ができないと判断された場合は、制度を利用できないことがあります。
佐藤
結果は郵送で届くんですか?
田中
診断結果は、調査から約2か月後に対面で渡されます。耐震診断士が報告書を持参して自宅を訪問し、診断結果の説明と耐震改修に向けた助言を行います。
京町家の基本計画作成
佐藤
京町家の場合、基本計画作成というものもあるんですよね。
田中
あります。耐震診断士派遣を利用した京町家を対象に、将来的な耐震改修の参考になる基本計画を耐震診断士が作成します。こちらは自己負担2万円です。
佐藤
無料診断とは別メニューなんですね。
田中
そうです。京町家の基本計画作成は、耐震診断の後に改修の方向性を考えるための材料になります。ただし、京都市の注意書きでは、目視による耐震診断に基づくため、壁の内部や劣化状況などに仮定が含まれます。実際に耐震改修工事を行う際は、詳細な設計と劣化状況の確認が必要です。
佐藤
結果が出るまでの期間はどれくらいですか?
田中
京町家の基本計画作成結果報告書は、申込みから約4か月後に対面で渡されます。耐震診断から申し込んでいる場合は、調査から約6か月後が目安です。
耐震改修補助との関係
佐藤
診断を受けた後、工事をするなら別の補助金を見る必要がありますか?
田中
はい。京都市には「まちの匠・ぷらす」京町家・木造住宅 耐震・防火改修支援事業があります。こちらは耐震・防火改修の補助制度です。2026年度の案内では、本格耐震改修は京町家で最大300万円、木造住宅で最大200万円とされています。簡易耐震改修は京町家で最大60万円、木造住宅で最大40万円です。
佐藤
まず無料診断を受けて、必要なら改修補助を見るという順番ですね。
田中
それが自然です。本格耐震改修は、耐震診断と改修計画に基づく制度として案内されています。自宅がどの程度弱いのか、どんな補強が必要なのかを知らずに工事だけ進めるより、診断結果をもとに判断するほうが失敗しにくいです。
次に確認する制度
- 診断: 木造住宅及び京町家の耐震診断士派遣事業
- 改修: 「まちの匠・ぷらす」京町家・木造住宅 耐震・防火改修支援事業
- 税制: 住宅に係る耐震改修促進税制
- 相談: 京安心すまいセンター
申込み前のチェックリスト
佐藤
申し込む前に、最低限チェックしておくことをまとめるとどうなりますか?
田中
まず、京都市内の住宅かどうか。次に、木造住宅なら1981年5月31日以前に着工された3階建て以下の住宅か。京町家なら1950年11月22日以前に着工された2階建て以下の伝統構法か。さらに、所有者や居住者など関係者の同意が取れるかを確認します。
佐藤
日程の余裕も必要ですね。
田中
必要です。調査希望日は申込日から3週間後以降で出します。結果説明は調査から約2か月後です。改修補助や工事まで考えているなら、申込みを年末ぎりぎりにしないほうが動きやすいです。
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 地域 | 京都市内の住宅か |
| 建物区分 | 木造住宅か京町家か |
| 着工時期 | 木造住宅は1981年5月31日以前、京町家は1950年11月22日以前 |
| 階数・構法 | 木造住宅は3階建て以下、京町家は2階建て以下 |
| 同意 | 所有者、居住者、共有者など関係者の同意 |
| 申込期限 | 2026年12月25日まで。ただし予算終了あり |
| 次の制度 | 改修する場合は「まちの匠・ぷらす」も確認 |
公式情報
佐藤
最後に、どの公式ページを見ればいいですか?
田中
まずは京都市の木造住宅及び京町家の耐震診断士派遣事業を確認してください。耐震改修まで考える場合は、京都市の「まちの匠・ぷらす」京町家・木造住宅 耐震・防火改修支援事業もあわせて見ます。制度一覧から探す場合は、京都市のすまいの耐震が入口になります。
佐藤
この記事だけで判断せず、申込み前に公式ページと窓口で確認する、ということですね。
田中
はい。特に、受付終了、予算状況、必要書類、同意書の要否は変わる可能性があります。申込み直前に公式ページと京安心すまいセンターで確認してください。
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